あまったお弁当はどうするの?

コンビニでは毎日商品の発注を行います。店長にとって、どの商品をいくつ注文するかは店の利益を確保するうえで最重要事項です。売れる商品を少ししか仕入れず売り切れてしまえば、ビジネスチャンスを取りこぼしたことになりますし、逆にたくさん注文し過ぎて売れ残ってしまえば在庫を抱えることになります。

お菓子や文具などなら何か月も置いておけるので、多少多めに注文してしまっても問題ありませんが、賞味期限が短いものは在庫ができると大変です。コンビニで一番よく売れるのはお弁当。一番売れる商品がもっとも賞味期限が短いというジレンマもあります。コンビニ店長の腕の見せ所でもあります。

お弁当の発注は午前10時

店が弁当を発注するのは午前10時。そこで、その日の夕方、翌朝と翌昼の弁当を注文します。各弁当工場は注文を受けると一斉に製造を開始しますが、数時間で何千、何百という弁当をつくるのですから、並大抵の苦労ではありません。予想よりも多くの注文が殺到すれば食材や人員が不足することもあり得ます。急きょ食材の仕入れに走ったり、休んでいるパート社員を出社させたりということしばしばあります。

弁当は一気にたくさん作ればいいといいものではありません。お客さんは作り立てを食べたがりますので、店に商品が到着する時間に合わせて作らなければならないのです。早く作ればそれだけ賞味期限も早くなり、在庫リスクが高まります。工場では、最後のフタをした瞬間が「製造日時」になるため、出荷直前ギリギリのタイミングでフタをして「製造年月日」のシールを貼るなどという努力をしているところもあります。

余ったお弁当はどうするのか?

賞味期限が切れてしまったお弁当は、メーカーに返品できません。そのため、店主が自腹でそのコストを負担することになるのです。アルバイトの食事に使ったり、店長の家族の「夕食」になったりします。コンビニ経営者の家では子どもが手作りの料理を食べたことがない、などということはしばしばあります。お父さんの発注能力が低いと、子どもたちは毎日コンビニ弁当を食べるハメになるのです。

それでもあまってしまったものは、廃棄されることになります。一部のセブンイレブンの店長が賞味期限ぎりぎりのお弁当を半値で販売したところ、フランチャイズ本部からペナルティを課せられたことがありました。コンビニでは、本部の許可なく割引してはいけないというルールがあるからです。しかし、店側にしてみれば、自腹を切るくらいなら利益なしでも売った方がマシ。このケースは裁判になって、店長側が勝利しました。

お弁当の発注は店長にとって死活問題となるほど重要な仕事です。毎日慎重に個数を検討して発注しますが、どうしても在庫が出てしまいます。それはアルバイト店員の食事に使われたり、店長家族の夕食になったり、廃棄されたりしています。捨てるのはとてももったいないのですが、販売することはできません。

Copyright© コンビニのすべて~120%活用術 All Rights Reserved.