ポッキーはパッケージを変えて置かせてもらえた!?

コンビニでは、奇妙な商品を見かけることが多いでしょう。スーパーでよく見かけるものなのに、なぜかパッケージが異なります。スーパーでは棚に並べてあるのに、コンビニではつり下げられていたりします。たとえば、江崎グリコの「ポッキー」です。ポッキーはお菓子の王様といえる存在で、戦後の日本を代表するお菓子。これほどまでに、長くかつ強く支持されたお菓子はありません。

そんな商品ですので、コンビニでは「いの一番」に置くはずですが、実はコンビニの歴史の中では排除されそうになったことがあります。当初、四角い箱に入ったポッキーは、箱が大きくスペースをとるためにコンビニでは置いてもらえませんでした。そのため、コンビニ用に新しいパッケージが考案されたのです。

江崎グリコ対コンビニのし烈な戦い!?

ポッキーは江崎グリコの看板商品です。かつては、キャラメルが看板でしたが、ポッキーの登場で、グリコといえばポッキー、ポッキーといえばグリコと呼ばれるようにさえなりました。そのポッキーがコンビニから排除されたのです。理由は箱が大きくてスペースを取ってしまうから。いくらよく売れる商品であっても、他の商品の倍のスペースをとってしまうのでは効率がよくありません。

スペースの広いスーパーマーケットであればいくらでも置けますが、30坪しかないコンビニにはそんなゆとりはないのです。グリコにとっては、死活問題。なんとか効率よくコンビニに陳列する方法がないかと考えだされたのが、現在の方式です。通常の箱入りのものよりも量を減らして、つり下げタイプのあたらしいパッケージを開発しました。量を減らしたために、価格も安くでき、コンビニに向いた商品となりました。つり下げることで目立つようにもなり、逆に売り上げを伸ばすことができたのです。

コンビニはお菓子メーカーにとって一大マーケット

江崎グリコといえば、お菓子メーカーとしては、日本でも最も知られた会社のひとつです。それがたかがコンビニのために、パッケージまで変えてまでも導入してもらおうとしたのはなぜなのでしょうか? メーカーが販売店に土下座をして売ってもらうようなものです。

スーパーなどの小売業が淘汰されつつある中で、コンビニは全国に5万店もあります。1店舗で1日に1個売れるだけで全国では5万個、1年では2000万個も売れることになるのです。しかも、大手コンビニで「売れている」ということになれば、他の小売業にも波及します。セブンイレブンで売れた商品は、全国どこのコンビニでもスーパーでも「売れる」商品になるはず。それをセールストークに営業できるため、どうしてもコンビニには置いてもらわなければならないのです。

コンビニは商品同士の競争の激しいマーケットです。そこで生き残った商品は、小売マーケット全体の中でも勝者となります。そのために、メーカーはパッケージを変えてでも売りたいと考えるのです。気楽な商売にみえるコンビニですが、実に厳しいマーケティングが行われています。

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